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2009年10月28日

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テキスタイルとしての面白さとその実用性に惹かれて

私と手ぬぐいとの付き合いはもう20年以上になるでしょうか。

今回、初めてその制作現場を見学する事が出来ました。

案内をして頂いたのは大阪市中崎町にある「にじゆら」の社長の中尾さん。

注染について丁寧に、そして熱くご説明頂きました。

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まず晒の上に型紙をのせて、糊を均一に刷毛で置いて行きます。

この糊の置き方で柄がつぶれたり滲んだりするので重要なポイントです。

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そして晒を折り返してまた型紙をのせて、糊を均一に置きます。

晒の折り返しが正確にされている為、一番下の晒と一番上の晒にズレがありません。

まさに職人技です。

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一番上の晒に糊で土手を作って染料を注ぎ、底のバキュームで染料を吸い込みます。

ここから「注染」という名前が付いています。

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何十枚と手で折り重ねたのに、寸分の狂いもなく均一に染め上がっていきます。

糊の置き方、晒の重ね方、染料の注ぎ方など職人さんの技の賜物です。

この後、糊を素早く洗い落し、干して、裁断して手ぬぐいの完成。

表面にインクをのせたプリントではなく、染めなので糸の1本1本に

染料がしみ込んでいるので、裏も同じように染まっているのです。

「注染」の特徴として1)にじみ 2)ぼかし 3)微妙な色の表現があります。

「にじゆら」さんの手ぬぐいは美しいぼかしがデザインとして使われていますが、

このぼかしは、プリントでは表現する事が出来ません。

また、職人さんの経験と技術に寄るところも大きく、

工業製品のように毎回全く同じぼかしにもならないという事。

まさに手仕事の味の部分です。

社長の中尾さんから、「にじゆら」を立ち上げた経緯や、

現在の染色産業の現状を伺い、とても勉強になりました。

尚、今回の見学ではWSSのオープン記念の手ぬぐいを制作して下さった

染織家 こだま亭 こだまあゆみさんにご尽力を頂きました。

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